アミノ酸シャンプーの成分豆知識|良いアミノ酸シャンプーを見分けるには?
アミノ酸シャンプーの成分について詳しく知りたい人のためのページです。
ちょっとマニアックな内容ですが、難しい用語がわからない人にもわかりやすく解説していきますね(*^^)v
今やアミノ酸シャンプーはとっても人気。
ちょっと美容に関心のある人なら、シャンプーにどんな種類があってそれぞれどんな立ち位置なのかもう知っていると思います。
その中でもここは、アミノ酸シャンプー、つまり洗浄成分がアミノ酸系のシャンプーについてより詳しく理解し、良いアミノ酸シャンプーを見極められるようになるためのページです。
アミノ酸シャンプーを構成する成分たち
まず、アミノ酸シャンプーに限らず、ほぼすべての種類のシャンプーはどんな作りになっているのか?
円グラフにしてみたので見ていきましょう。
シャンプーの成分の構成割合
- 水・・・55%〜65%
- 洗浄成分・・・30%〜40%
- その他の成分・・・コンディショニング成分、ダメージ補修成分、頭皮ケア成分、保湿成分、防腐剤、香料など全部で10〜15%くらい
一番多いのは水
見てわかるとおり、シャンプーはほとんど水でできているんですね。
普通のシャンプーはここに「精製水」を使うんですが、メーカーによってはRO水だったり海藻深層水だったりハーブウォーターだったりを使います。ちょっとプレミアムな作りですね。
2番目に多いのが洗浄成分
アミノ酸系や硫酸系、せっけん系やベタイン系などです。
その他の成分
シャンプー全体の量から見たらとっても少ないですよね。少ないから大して影響ないかと言えばそうでもないんです。
濃度が1%でも効果を発揮する植物エキスもあるし、逆に濃度を低く配合しておかないと悪い影響がある成分もあります。
アミノ酸洗浄成分にはどんなものがある?
シャンプーの全体の成分中、3割くらいを占めるのが洗浄成分。その洗浄成分がアミノ酸系のものがアミノ酸シャンプーです。
アミノ酸洗浄成分と言ってもいくつか種類かあるので、1つ1つ紹介していきます。
グルタミン酸系
泡立ちと刺激が控えめです。しっとりするのでダメージ毛向き。
ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸2Na、ラウロイルグルタミン酸Naなど
アラニン系
洗浄力と泡立ちに優れているのに低刺激。さっぱり洗える。
ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンTEA、ココイルメチルアラニンTEA
グリシン系
アミノ酸系のなかでは比較的泡立ちよく洗浄力もしっかりある
ココイルグリシンTEA、ココイルグリシンNa
トレオニン系
安全性が高く、コンディショニング効果のある洗浄成分。メインでより補助的な役割で配合される。
ココイルトレオニンNa
アスパラギン酸系
洗浄力と泡立ちに優れているが低刺激。目に沁みにくい。
ラウロイルアスパラギン酸Na
サルコシン系
アミノ酸系の中では洗浄力と刺激が強めの、すこし気を付けたい洗浄成分。
ラウロイルサルコシン酸TEA、ラウロイルサルコシンNa、ココイルサルコシンNa
アミノ酸洗浄成分でも、ぜんぶがぜんぶ安全ではなく「サルコシン系」だけは刺激が強く気を付けたい成分。
その他は安心できる成分ですが、しっとり系とさっぱり系に分かれます。
それぞれ個性があるのもおもしろいですよね。
アミノ酸シャンプーの洗浄成分は、実はアミノ酸系だけではない
アミノ酸シャンプーの洗浄成分はすべて「アミノ酸系」だけで作られていると思いきや、実はアミノ酸系のみではないんです。
ほとんどのアミノ酸シャンプーは、アミノ酸系と他の洗浄成分を組み合わせて作られています。その組み合わせ次第で良くも悪くもなってしまうんです。
アミノ酸系と一緒に配合されることが多い洗浄成分をピックアップしてみました。
ベタイン系 |
さとうダイコン由来のとっても低刺激な洗浄成分。ベビーシャンプーに使われる。
コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ラウラミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸Na |
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スルホン酸系 |
植物由来だが、硫酸系に近い洗浄力と脱脂力がある。
オレフィン(C14-16)スルホン酸Na |
スルホコハク酸系 |
泡立ちよくしっかり洗えるが刺激は低い。
スルホコハク酸ラウレス2Na |
グルコシド系 |
天然原料由来の洗浄成分。泡立ちよく、マイルドで安全性が高い。
アルキルグルコシド、デジルグルコシド |
タウリン系 |
低刺激でしっかり洗える優秀な洗浄成分。
ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNa |
良いアミノ酸シャンプーを見分けるコツ
シャンプーの中身の大部分が「水」、その次に多いのは洗浄成分ですが、ここにアミノ酸系や低刺激な洗浄成分がたくさん入っているのが良いシャンプーです。
たくさん入っているかどうかは、成分が書いてある順番を見ればわかります。「水」のつぎから続く成分の名まえを見てください。
最初の3つくらいまでが洗浄成分の大半占めているので、そこに安全な洗浄成分ばかりが書いてあれば大丈夫です。
成分表示を見ても最初は「なんのこっちゃw」という感じですが、お買い物の度にチェックしているとけっこうわかるようになります(*^^)v
例1:アミノ酸系+ベタイン系
アミノ酸シャンプーで一番多いのが、アミノ酸系とベタイン系の組み合わせ。低刺激で保湿効果も高いです。
アミノ酸系が最初に書いてある場合とベタイン系が最初に書いてある場合がありますが、どちらも同じくらい低刺激です。ベタイン系が最初のほうがしっとり感強め。
アミノ酸系+ベタイン系のハーブガーデンシャンプー
ベタイン系+アミノ酸系のチャップアップシャンプー
その他のアミノ酸系+ベタイン系のシャンプー
haru黒髪スカルププロシャンプー、エンハーブシャンプー、CA101シャンプー、リマーユシャンプー、ザミルズ、ドットエヌシャンプー、髪美力シャンプー、うるおってシャンプー、ミノンシャンプー、ひまわりシャンプー、ハリコシ28シャンプー、ボタニストシャンプー、クイーンズバスルーム、カダソン
例2:アミノ酸系やベタイン系と+少ししっかり目の洗浄成分
アミノ酸系やベタイン系がメインではあるけど、補助の位置にちょっと洗浄力がしっかりした界面活性剤がはいっているケースです。特に心配はいりません。スッキリ洗いたい人にはむしろおすすめです。
ベタイン系+スルホコハク酸系+アミノ酸系のZACCパールリッチシャンプー
その他のアミノ酸系やベタイン系と+少ししっかり目の洗浄成分のシャンプー
例3:しっかりめの洗浄成分+アミノ酸系
アミノ酸系と呼ぶにはちょっとイマイチな作りです。メインがスルホン酸系のシャンプーであるケースが多いです。
また、アミノ酸系でも洗浄力が強めの「サルコシン系」がメインのシャンプーも評価としてはここに入れたいと思います。
スルホン酸系がメインのレヴールフレッシュール
サルコシン系がメインのいち髪
その他のしっかりめの洗浄成分+アミノ酸系のシャンプー
まとめ
- アミノ酸系や低刺激な洗浄成分がたくさん入っているシャンプーを選ぼう
- アミノ酸系洗浄成分にも刺激が強いものがある
- アミノ酸系入りでも強い洗浄成分がメインのシャンプーはイマイチ